母乳が出ないことに悩むママに!母乳と粉ミルクの違いを徹底解説

乳幼児を育てる母親、という言葉を聞いて我が子に母親が母乳をあげている姿をイメージされる方は多いのではないでしょうか。

確かに母親の子どもに対する強い愛情を感じさせるシーンではありますが、中には母乳が思ったように出ない、子どもがうまく母乳を吸ってくれないといったことで母乳育児がなかなかできないママも多くいらっしゃいます。

そういったママにとって最適なのは粉ミルクを使うことですが、母乳で我が子を育てられない自分を責めてしまう例もまた数多く存在するのです。

これは「母乳をあげないのは母親の怠慢」「粉ミルクで育った子どもは成長が遅れる」といった「母乳神話」と揶揄される全く根拠のない通説が影響していると考えられるでしょう。

が、実際のところ粉ミルクだけで子どもを育ててしまっても問題はないのでしょうか?

母乳と粉ミルクにはどのような違いがあるのでしょうか?

今回はそういった疑問にお答えすべく、母乳と粉ミルクに関して徹底比較を行いましたので以下にご紹介します。

母乳と粉ミルクの違いは?ミルクだけでは栄養不足にならない?

まず母乳と粉ミルクの成分について比較を行ってみましょう。

母乳に含まれる成分

・病気から守る抗体
・感染症と闘う白血球
・消化系と免疫系をサポートする酵素
・健康的な睡眠・覚醒パターンの発達を助けるヌクレオチド
・消化系を保護する細菌 など

粉ミルクに含まれる成分

・ラクトースおよびコーンシロップ,フルクトースなどの糖
・脂肪酸
・植物および動物由来のビタミンとミネラル
・酵素やアミノ酸
・パーム油、菜種油、ヤシ油などの植物油 など

このように書くと母乳の方が乳幼児の心身の発達を助ける成分が多いように感じるかもしれません。

しかし、いずれにも乳幼児が健やかに成長するために必要な乳糖や脂質、タンパク質などの栄養が十分に含まれており、どちらを与えても問題はありません。粉ミルクだけだと栄養不足になるということは無いのです。

また上記の栄養分の違いから「粉ミルクを与えると肥満児になる」「母乳ではないと免疫効果が得られない」といった通説もよく聞かれます。

これらは実際に母乳育児に悩むママが、粉ミルクでの育児に踏み切れない理由としてよく挙げられるものです。

しかし2019年に厚生労働省が「授乳・離乳の支援ガイド」を改定し、その中には「乳幼児期のアレルギー疾患について母乳に予防効果はない」「粉ミルクを併用しても肥満リスクは上がらない」ということが明記されました。

よって成分の違いはあるものの、乳幼児の健やかな成長を促すという点で母乳と粉ミルクに違いはないのです。

母乳と粉ミルクの適切な割合はある?

粉ミルクでの育児をする際にも、「母乳と粉ミルクはどれくらいの割合で与えればよいのか?」と悩むママも多いようです。

この悩みにお答えすると「絶対的に適切な割合は無い」という回答になります。

上述したように、母乳と粉ミルクどちらでもしっかりと子どもは成長してくれるので、ご自身の状況に合わせて割合を決められるのがベストです。

「日中は母乳で夜は粉ミルク」など時間帯に分けたり、「最初は母乳で2〜3ヶ月頃から粉ミルクの割合を増やしていく」と期間で分けたりと、母乳と粉ミルクの割合はママによって異なります。

もちろん「母乳の出が悪い」「体調不良が長く続いている」といったことであれば、完全ミルクに切り替えてしまっても良いのです。

全国のママはどうしてる?

「母乳か粉ミルクか」ということに対して、全国のママが実際にどのように育児をされているか気になる方も多いと思います。

2016年にマイナビが調査した「子どもに与えている(もしくは与えていた)母乳とミルクの割合」によると、37.3%が「母乳のみ」56.9%が「母乳とミルクの混合」5.9%が「粉ミルクのみ」であることがわかりました。

実に半数以上の方が粉ミルクを利用しているのです。

よって、粉ミルクを使って育児を行うというのは変わったことでもなんでもなく、粉ミルクを利用することに後ろめたさを感じる必要は全くありません。

そもそも母乳のメリットって何なの?

さて、これまで「母乳と粉ミルクはどちらを与えても問題なし」ということをご説明して参りました。

母乳が出ないことに悩むママは、ぜひ自信を持って育児を行なっていただけたらと思います。

しかし、ここまで読んで「本当に母乳だけのメリットは無いの?」と疑問をお持ちの方もいらっしゃるのでは無いでしょうか。

確かに何のメリットもないのであれば、なぜ「母乳の方が子どもにとって良い」という風潮が強く残っているのか疑問に感じることでしょう。

そこで母乳育児によるメリットを2つご紹介します。

育児費用を安く抑えられる

まず最初にご紹介するのは「育児費用を安く抑えられる」ということです。

当然ですが粉ミルクで育児を行う場合、粉ミルクの購入費が発生します。

粉ミルクを与える割合にもよりますが、おおよその目安としては1ヶ月で1万円ほどです。

育児には服代、おむつ代などその他多くの費用が発生するので育児費用を抑えられるのは大きなメリットですね。

また粉ミルクを作るために分量を測ったり、お湯を沸かしたりといった手間も省くことができます。

カロリー消費を助ける

次にご紹介するのは「カロリー消費を助ける」ということです。

母乳をあげた際にママが消費するカロリーは最大で500kcalほどです。

これはご飯2杯分に相当し、消費するためには80分間ほどランニングをする必要があります。

産後はなかなか体重が落ちないことに悩むママも多いため、これほどのカロリー消費ができるのもまた大きなメリットと言えますね。

以上、母乳育児のメリットを2つご紹介しました。

共通して言えるのは「子どもの成長に関わるメリットではない」ということですね。

いずれも大きなメリットであることに違いはありませんが、母乳育児の方が粉ミルクでの育児よりも優れているということには繋がりません。

まとめ

以上、母乳と粉ミルクの違いに関して徹底比較を行いました。

比較をした結果明らかになったのは、母乳のみのメリットも存在するが、子どもの成長においてはどちらを与えても大丈夫ということですね。

おそらく母乳育児で子育てができないことに悩むママは「母乳で我が子を子育てこそ母親」といったように母乳育児にこだわり過ぎているのではないでしょうか。

もしくは母乳育児で子育てをした先輩ママなど周囲の方々から「母乳で子育てをしないなんて子どもがかわいそう」といったような声を受けているのかもしれませんね。

こういった状況が起きてしまう背景には、冒頭で触れたような「我が子に母乳を与える母親」が理想の母親の姿であるという認識が大きく影響しているように思います。

確かに母乳での子育てというのは母親にしかできない素晴らしいことですし、我が子が母乳を吸う姿を見てより一層愛情が深まったと感じる方も多くいらっしゃることでしょう。

しかし母乳を与えられないからといって、子どもに愛情を注ぐことができないかというと全くそんなことはありません

愛情を伝える方法はそのほかにもいくらでもあります。

それよりもむしろ、母乳育児ができないことで気を病んでしまうママがいないことの方が問題です。

現在母乳育児に関して悩んでいるママは、ぜひ粉ミルクでの育児になんの後ろめたさも感じず、自信を持って子育てをされてください。

当記事がその一助になれば幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です