小学校就学前のお子さんがいらっしゃるご家庭では、いつから、どのような形で「幼児教育」に取り組むか迷っている方も多いと思います。
本記事では、「幼児教育」とは何か、メリットやデメリットを解説していきます。
未就学児の教育で悩まれている方は、参考にしてみてください。
1.「幼児教育」って何?
2.「知育」について
3.「早期教育」について
4. まとめ
「幼児教育」とは、小学校就学前の幼児を対象にする教育のことで、知的教育だけでなく広く生活全般を通じてその発達を助長する教育でのことを言います。
広く分けると、
①子どもの知能や知力を伸ばす教育である「知育」
②文字や数、外国語などを教える「学習」
③音楽、スポーツなどの教育を行う「習い事」
があげられます。
この中で「学習」と「習い事」を幼児の頃から行うことを、「早期教育」と言います。
「知育」とは、「学習」とは異なり、思考力や記憶力、判断力、発想力、想像力といった「知的能力」を育てる教育です。
例えば、お友達とのかかわり方など「想像力」や「判断力」を育てるなども「知育」に含まれ、ただ「学習」ができるだけではなく、生きていくうえで「自ら考える力」を養う教育です。
「知育」は、他の子と競わせたり強制するのではなく、楽しく行うのが望ましいとされています。
「知育」の方法としては、知的玩具やアプリ、お菓子などの道具を使うこと、または知育教室に通わせるなどがあげられます。
・知的玩具
知育玩具とは、積み木やブロック、パズル、絵本など、子どもの興味を広げたり、考えや表現を育んだりすることを目的とした玩具のことを言います。
玩具は様々なものがありますが、月齢に合わせたものを、子どもの成長に合わせながら選んであげるといいでしょう。
絵本は特に、親と子どものコミュニケーションを育てることにも役立ちます。
その他の玩具も、月齢別に分かれているものが多いので、子どもの興味に合わせて試してみましょう。
「レゴブロック」で遊ぶのが好き、絵本を読むのが好き…など月齢が上がるにつれて、それぞれの子の興味が強い玩具の傾向が出てくるはずです。
・アプリ
また、スマートフォンやタブレットでも「知育」に役立つアプリがたくさんあります。
例えば、ドコモのサービスである「dキッズ」では、ベネッセやポプラ社など、大手教育系出版企業の知育アプリを提供しています。
その中には、大学教授が監修している本格的なものもあります。
(参照:https://kids.dmkt-sp.jp/pc/app/appli_intro)
それぞれ月齢別で分かれており、また「右脳を育てたい」「知育を試したい」などと目的に分かれているものもあります。
電車の中や、病院の待合室など、静かにしていなければならない場所でも役に立ちますよね。
・お菓子
作ることと食べることを両方楽しめる「知育菓子」という、楽しみながら学べる商品もあります。
例えば、発売から30年という歴史の長い「ねるねるねるね」や、電子レンジを使ってクレープを作る「ホッピンクッキン クレープやさん」など、スーパーやネットショップで気軽に買えるさまざまなお菓子があります。
クレープやさんなどは、お料理に興味を持つきっかけにもなりそうですよね。
・知育教室
また、家庭で行う「知育」のほかにも、全国では様々な「知育教室」があります。
例えば、学習塾が運営している「チャイルド・アイズ」(https://www.childeyes.jp/chiiku/)や、他に0歳児から学べる教室もあります。
教室で先生や他のお子さんと過ごすことで、また違う学びがあったり、お母さんにとっても気分転換にもなるかもしれませんね。
お母さんと一緒にできる無料レッスンなどを行っている教室もあるので、気になったらまず体験してみましょう。
年齢によって、重視すべき「知育」のポイントが異なります。
それでは、それぞれの年齢でどのような「知育」をすればよいのでしょうか。
1.【0~1歳児】五感を使う遊び
まだ生まれたばかりの赤ちゃんは、「見る」「聞く」「触る」など五感を刺激することで、急激に成長している脳の発達を促すことが大切です。
ママやパパが話しかけてあげる、絵本を読み聞かせてあげるなど、まずコミュニケーションをとることから始めてみましょう。
2.【2~3歳児】指先を使う遊び
この時期は、指先を使う遊びでたくさん脳に刺激を与えてあげましょう。自分で指先を使うことによって、お箸やハサミなど道具を使うようになってからも役に立ちます。
例えば、積み木やパズル、ビーズの紐通しをするなど、身近な道具やおもちゃを自分で組み立てたりしてみましょう。
次第に集中力も身に付いてきます。
3.【4~5歳児】ものを作る遊びやコミュニケーション能力を養う
少し指を使うことに慣れてきたところで、ブロックや折り紙などより高度な遊びもしてみましょう。
ものを作ることが好きな子だと、設計図を見てブロックを組み立てられるようになったりもします。
想像以上に立派なものを作ったりすることに、驚くこともあるでしょう。
また、お友達や親子で「ごっこ遊び」をするなど、コミュニケーション能力を養うこともこの時期には大切です。こうした遊びによって、それぞれの役割を身に着けることができます。
