
我が子が1歳を過ぎる頃、「あれ?うちの子は言葉が遅い?」とモヤモヤした気持ちに駆られるママは少なくありません。
気にせずに過ごすことができれば良いのですが、一度気になってしまうとどうしても不安を消すことはできませんよね。
特に我が子と月齢が同じくらいのお友達と接する機会で気持ちが焦ってしまう、または不安を感じてしまいます。
うちの子は言葉が遅いのでは?と感じた時はどのような対処が望ましいのでしょうか。
はやくお話してほしい!でも焦りは禁物
言葉が出る月齢は人それぞれ
1歳くらいになると、ママ、パパ、ワンワンなど簡単な言葉を話すことができる子が多くなります。
はやく我が子とお話しがしたい!と言葉が出るのを楽しみにしているママも多いはずです。
しかし、中には1歳を過ぎても喃語しか話さない子もいます。
そのため、1歳の時点で「言葉が遅いかも」と焦ってしまうのは考えものです。
何故なら、前述した通りこの時期の言葉の発達は子供によってバラバラだからです。
話し始める時期は上にお兄ちゃんやお姉ちゃんがいる場合といない場合でも違うため、1歳の時点ではそれほど神経質になる必要はないでしょう。
周りのお友達と比較して焦るのはダメ
「なんとなく言葉が遅いかもしれない」「どうしてうちの子だけずっと黙っているの?」と感じるきっかけは、やはり周囲との比較がもっとも大きいでしょう。
保育園やこどもセンター、公園などで同じくらいの月齢の子と接するタイミングでお友達がたくさんお話ししているとなんだか焦ってしまいますよね。
また、1歳半健診の発達チェックで再検査になった、保健師さんから指摘を受けた等がきっかけで我が子の言葉の発達が気になることも少なくありません。
しかし、周囲と比較することはママのストレスの原因になるだけです。
ママだけがひとり焦ってしまい、我が子に対して何か話してほしいと強要してしまうこともあるでしょう。
このようにママだけが焦って言葉の強要をしても、子供の言葉の発達には繋がりません。
たとえ1歳半健診で発達について指摘されたとしても、何らかの障害があるのでは?と思い悩むのは早い気がします。
まずは、日常生活の中で言葉の発達を促す方法を実践してみましょう。
言葉が遅い原因3選
言葉がまだ出ていないだけ
なかなか言葉が出ないと感じられる子のほとんどが、まだ言葉の練習をしている時期だと考えられます。
よくわからない言葉をたくさん話しているのであれば、本人にとってはママと会話をしようとお話ししているのかもしれませんね。
そのため、たとえ意味のない言葉でも何かを話している様子があるなら、決して強要せずに言葉の発達を見守ってあげるべきです。
言葉を話すサポートをしてあげることで、自然と意味のある言葉を話すようになります。
「これはりんごだよ。り、ん、ご!」などと言葉を話すよう強要してしまいがちですが、これはあまりおすすめできません。
また、なかなか言葉が出なかったことが嘘のように、ある時期を境に別人のようにお話してくれるようになったということも珍しくはないのです。
ママが焦る気持ちはわかりますが、我が子と会話ができる日を心待ちにしながら見守ってあげましょう。
耳の聞こえが悪い
言葉が遅い原因のひとつに、耳の聞こえが悪いことが挙げられます。
子供に話しかけてもあまり反応がない、聞こえているのか聞こえていないのか判断できない、ということはありませんか?
この場合、耳が聞こえにくいことで言葉が発達しない恐れがあります。
子供は耳でママやパパの言葉を聞き、マネをすることで言葉を話すことを身につけていきます。
そのため、耳の聞こえが悪いと言葉を聞き分けることができず話すことも遅れてしまいます。
子供の場合、風邪による中耳炎がきっかけで耳が聞こえにくくなることもあります。
子供にとって風邪から中耳炎になることは決して珍しいことではないため、耳に聞こえに影響している可能性も十分にあります。
子供の様子を観察し、耳の聞こえが心配であれば耳鼻科で診察してもらうことをおすすめします。
発達障害や知的障害
発達障害や知的障害など脳の障害が原因で言葉が遅いこともあります。
我が子の言葉が遅いと感じたとき、真っ先に考えるのが発達障害ではないでしょうか。
しかし、言葉が出ないことだけでは発達障害と断定することはできません。
もしかして発達障害なのでは?と感じたら、言葉が出ないことと併せて以下の項目に当てはまるかをチェックしてみましょう。
・子供と目が合いにくい
・表情や身振り手振りでのコミュニケーションをしない
・ひとつの遊びに長時間集中することが多い
このように言葉だけで判断するのではなく、子供の行動やコミュニケーションの様子をよく観察してください。
上記のような項目に当てはまる場合、発達障害等の可能性もあります。
不安を抱えたまま子育てをすることはママの心に大きな負担が掛かってしまうため、発達障害専門の病院で相談してみるのが良いでしょう。
言葉が遅いと感じたらどんな方法で発達を促すべき?
たくさん遊んでたくさん笑う

言葉の発達を促すためにすべきことは、子供が好きな遊びをたくさんしてたくさん笑うことです。
たくさん声を出して笑うことは言葉の発達に繋がります。
また、体を動かして遊ぶことは、言葉を話すために必要な筋肉を鍛えるのにも効果的です。
ぜひ家族みんなで公園にお出かけして思いっきり遊びましょう。
言葉を出すための筋肉を鍛えることができるおもちゃで遊ぶこともおすすめです。
例えばシャボン玉やラッパ、風車など息を吸ったり吐いたりする遊びが効果的です。
親子で変な顔をして笑いあうことも顔の筋肉の発達に良い効果があります。
このような遊びを積極的に取り入れて、どんどん筋肉を鍛えてあげましょう。
子供の気持ちを先読みしない
子供が何をしたいのか、何をしようとしているかを先読みしてサポートし過ぎていませんか?
ママは子供が何をしようとしているのか行動から読み取ることができますが、先読みし過ぎてしまうと子供が言葉を発する機会を奪ってしまいます。
おもちゃを取ってほしいと感じたときにすぐにおもちゃを取ってあげていませんか?お茶を飲みたそうにしている時にすぐにお茶を渡していませんか?
このような場面では、子供が言葉で要求を伝えるのを待ってからママが行動すべきです。
子供が何かを欲しがっているときは「何が欲しいのかな?」など声をかけてサポートしながら、言葉を発する機会をどんどん作ってあげましょう。
専門的な療育を受ける
子供の発達を専門としている病院や市町村が行なっている療育に参加してみるのも一つの手です。
療育では言葉の発達を促す遊びをたくさん取り入れているため、子供にとって良い刺激になります。
また、同じ悩みを持つママ同士の意見交換の場としても役立つため、ママにとっても良い刺激になるのではないでしょうか。
中には療育に抵抗がある人もいるかと思いますが、思い切って保健センターや市役所に相談してみましょう。
我が子の言葉の発達を促す方法まとめ

言葉の発達に関しては、多くのママが敏感になっていると言えます。
しかし、あまり深刻に考え過ぎて子供にプレッシャーを掛けてしまうのは逆効果です。
まずは、一緒に遊ぶことやお話しする機会を多く設けて様子を見てみましょう。
それでも言葉の発達が心配であれば、専門の病院や市役所、保健センターに相談してみてください。